今日は来年度の予算委員会が開催された。会派に所属しない私は予算委員にはなれないルールとなっている。少数派は常に蚊帳の外状態だが、数が勝負の世界ではどうしようもないこと。傍聴席から午前中のみその議論を見守った。午後は別件有りで欠席。委員ならこうはいかない。その中で、当市は待機児童ゼロを掲げて、毎年複数の保育園を設置していく。今後、人口減少、少子化が進む中で、どんどん保育園を建設して過剰にならないのか?と当然ながらの質問があった。
驚いたのはその答弁である。人口推計で行くと2060年に我が市の人口は、現在の10万9千人から8万9千人まで減少するという。だから、人口減少を食い止める策を講じていくことで、2060年には10万7千人をキープさせるという目標を持っているというのだ。で、その10万7千人にあわせて施設整備を図るというのだ。これだから、あらゆる施設が過剰設備になるはずだ。予定通り行かなかったら、納税する人、借金を返す人数が見込みを割り、一方で過剰な施設は利用者がいないという現実がおこることは避けられない。私なら、8万9千人を下回るかもしれないことをベースにして施設は整備する。人口増加が実現したら儲けもんで、追加投資すればよいからだ。追加は簡単なのだが、過剰は皆の首を絞める。それこそ破綻自治体への道を歩むぞ・・
それからもうひとつ。施設はお金をつければ作れるが、一方で保育士の処遇をよくして確保を図らねばならない。そちらの方が課題だと言う認識を持たれている。子育てが終わった社会人に是非学び直しをしてもらい、資格を取ってもらうと良い。そのために、無利子の奨学金など市が用意すれば良い。資格を取って市内の保育施設で働いてもらえば、奨学金は返せるはずだからだ。わたしなら、こうした施策を準備する。全ての決め手は人材である。更に加えて思ったのは、保育所需要の増加と合わせて、放課後学童クラブの需要も急増しているとのこと。学童保育こそ、空き家の活用を図ると良い。学び直した保育士さんらに活躍していただくのだ。様々な特徴を持った学童が誕生すれば、児童は行き先を選ぶことが出来る。利用者が選べることこそ福祉の本来の形である。
明日は個別事業分野に入っての質疑がある。残念ながら明日も午前中のみの参加となってしまう。どうしても明日午後、外せない用事がある。その日しか調整できなかったからだ。