11月に市議会の視察先と決まった三重県松阪市は、若い市長が借金を減らすことを指標として、借金時計を作って改革を進めてきた自治体として全国に有名である。その松阪市長が自ら提案の図書館予算否決を受けて2期目の途中で辞表を提出し、10月市長選挙が実施されることとなっている。つい先ごろ、市民による市議会のリコール直接請求署名4万7千人分が提出されたが、7千人分が無効と判断され、有権者3分の1にあたる4万5千人に届かず成立しなかったようだ。

その松阪市議会の議会だよりをみて、度胆の抜かれた感があるので紹介したい。「市民に代わって議員が質問をしたので、その結果市政の現状を知らせます」と言わんばかりの熱意が伝わる28ページ冊子となっている市議会便りである。議員の質問より執行部の答弁内容に軸を置いた構成となっている。議会報告会も議会自ら取り組んでおり、その結果報告も示されているので、ぜひご覧あれ。これが一歩進んだ市議会の姿ではないか、やはり井の中の蛙ではいられない。

以下の議会便りは、ちょうど山中市長が辞意表明をしたことに関する質問や図書館の話題が多く緊迫している。

http://www.city.matsusaka.mie.jp/www/contents/1000003821000/files/dayori55gou.pdf