女優の竹内結子さんが逝去されて、一週間が経つ。もちろん直接お目にかかったことはないものの、昨年9月、房総半島に大災害をもたらした台風被災地でその名前を聞くこととなった。

昨年の台風に寄ってなぎ倒された、民家の樹木を次々伐採し片づけて下さったボランティア団体、ロハス南阿蘇(熊本県)は、1カ月以上、館山市内に拠点を構えて、館山市や富津市のボランティアセンターからの依頼で、倒木撤去に尽力いただいた。遠く熊本から車で複数のスタッフが千葉に乗り込んでいただき、手慣れた段取りで依頼を次々こなしてくださった。

代表の井出さんに「活動資金はどうしていますか?」と尋ねたところ、「寄付を頂いています」との返答があり、後日、その寄付は女優の竹内結子さんからのものであること、すでに数年にわたり、毎月振り込まれていることを知った。

その後10月には豪雨によって、東北地域が大変な被害に見舞われた。直後、ロハス南阿蘇の井出代表からSNSで、「丸森町に入ったが、危険すぎて、ボランティアが入れる状況にはまだない。」との先行調査結果が報告された。こうして、日本中の厳しい現場に先陣切って動いて下さっていることを知った。

今年はコロナで、熊本の豪雨に際して、全国からのお返しのボランティアの動きが取れない中、地元での活動の様子が送られてきた。昨年はロハスの方々の支援によって、千葉県の被災住民は「こんなに良くしていただいて」と感謝を述べていた。こうした活動意欲と実際の作業を、陰で支えて下さった竹内結子さんの尊さに感謝の気持ちでいっぱいだ。

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昨年9月28日、館山市にて活動中のロハス南阿蘇

館山にて。井出代表と。