安倍総理の自画自賛演説と庶民の生活実感の隔たりは大きい。夏の鎌ケ谷市長選挙で繰り広げられた「市財政は劇的に改善している」との市執行部、市長、議員の演説(本当にそう思っておるのか否かはわからないが。)に感じた違和感と同じである。一方で、違和感ではなく共感を覚える数字が示されている。たまたま見ていた夕方のニュースで示された、実質賃金(物価と賃金の関係を示すもの)の落ち込み。
消費税5%から8%に上昇した際、便乗値上げのように高速道路料金が値上げされた。船橋からの京葉道路100円が130円になって驚いた。消費増税をするのであれば、高速料金やガソリン税は据え置きもしくは値下げして、実質賃金を増やす、観光業や物流業を後押しするならわかる。値上げせずとも我慢できる公共料金等を景気が回復するまで据え置くもしくは引き下げるくらいの決意は示してほしい。いち早く公的コストを引き上げてはダブル増税である。だから、実質賃金が下がったのだろう。本気で景気回復に取り組んで欲しい。それを国民は見ている。

マイナス実感が数字と重なり合う

マイナス実感が数字と重なり合う