市内軽井沢に5千坪の緑地を市は所有しています。20年ほど前に4億円を超える金額で取得したものです。取得の理由はまとまった緑地の確保だそうです。この土地を平成26年5月15日、有料にて10年間賃貸借する旨の利用者募集を開始します。賃料は月額48.5万円、年額590万円。4億を単純に割ると69年間かかる計算です。利用方針は、「緑地保全、地域の活性化、市民交流の場、だれもが利用できること・・他」と公益利用をベースとしています。賃料と利用方針ともに満たす事業など何を想定しているのでしょうか?
募集期間は5月15日から6月6日までの3週間。事業計画書と収支計画書をつけて、応募して下さいとのことです。今日、担当者に突っ込んで聞きました。「これって、すでに利用希望者がいるのですか?公募して利用希望者があらわれるのですか?」なぜなら、募集情報提供も形(広報と市のHPだけ)ばかりで、仮に希望者がいたとしてもこんな短期間に応募書類はできません。市担当者の答えは「利用希望者がいることは聞いていません。利用者が現れるかわかりません。」とのことです。何年何を準備してきたかは知りませんが、そんな不確実な状況で募集かけることもまた不可思議です。

4億円の市民財産を貸し出すのに、「応募者1社だけでも公募事業は成立する」とのルールになっています。複数の応募者を確保もできない状況で審査をして、10年間の利用者を確定するなど、どこの世界にこんな話がまかり通るのか!またもや大いなる失望を感じています。

軽井沢の市所有緑地

軽井沢の市所有緑地(冬風景)

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