今年、1月から縁あって、知人が経営する知的障がい者のためのグループホームで、毎週2~3回支援の仕事に入っています。18歳から55歳まで、男性4名、女性3名が地域の中で暮らす生活の場です。言葉をほとんど話すことのない、自閉傾向の強い入居者達です。親元を離れて、他人の支援を得ながら生活し、毎日仕事場である通所施設に通って、できる仕事をこなして、出来高に応じた給料を得てきます。

こうした生活の場は本当にまだまだ少なく、需要を考えますと空き家等の活用と合わせて、量を増やさねばなりません。また、支援の質においては、毎日昼間を過ごす作業所にはたくさんの専門職の方々がいて、各メンバーの様子から何が必要かを描くことができる方々です。こうした機関に協力をいただくことで、グループホームや家庭での接し方に道筋が見えてきます。

例えば風呂に入ると1時間以上かかってしまう一人の入居者に対して、風呂に入るという作業の流れを覚えていただくために、声掛け方法を工夫し、30分で済ませられるよう目標に取り組んでいます。一人一人の生活がリズムをもって安定した気持ちで暮らせるように創意工夫を重ねるという、本当に幸せな仕事だといつも思います。