児童相談所の一時保護施設では、大部屋に数名の子どもたちが暮らしているという。新たに入ってくる子供が周囲と馴染むことができず、部屋の入り口で一人ぽつんと座っている。人と距離を置いて、一人離れて居たいからそうしているんだな、と自分は思ってみていたら、いつもとても怖い職員がそれを見て、「ここに居ては困ります。中に入ってください。」とその子に注意したという。また、勉強を二人でお互い教え合ってやっていると、「一人で静かにやるように、話し合ってはダメ」と注意をしていたという。教え合ってやることはよいことのはずなのに、見ていて納得いかなかった、という。

これらは、約4カ月間の一時保護から自宅に戻ったお子さんに、この間の気持ちと経験をヒアリングする中で、こんなことがあったという話を聞かせてもらった中のエピソード。その場で、千葉県職員の名簿から、その怖い職員名を特定してもらった。安心な場所でなければならない一時保護所で、子どもの心情を理解することなく、不可解で一方的な対応をされたのでは困る。この事実をさてどう伝えて対策をとってもらうか。

私が関わる親と子の実情を、特に解除され戻ることができた子どもの声を直接集めることに尽力している。