東初富テニスコートの増改修を求める利用者からの陳情を3月市議会が否決した説明を以前掲載した。「市民に誤解を与える表現があるので、追加説明をしてほしい。」との担当職員からの要請があり、先ほど色々見解をうかがってきた。逆に私自身の見解を職員に説明するにあたって、テニス場図面と公式テニスコートのサイズ表を持っていた。職員側から説明資料は何一つ提示されなかった。

市職員の主張は「3面から4面に増設するには20メートルほどコート敷地の拡幅が必要、だから増設はたいへん大掛かりな工事となるため実現は簡単でない。改修工事は平成30年度に入れているのでその前倒しは考えていない。」との説明が繰り返しあった。

コート敷地の拡幅が必要であることは、コート面を増やすわけだから当たり前で、陳情者は略図までつけて説明しているではないか。一部駐車場をコートに変える工事が必要ですとそう説明している。それに対して、議会で担当職員は「面積が足りない、増やすと駐車場がなくなる」と議員に説明しているので、職員からの口頭説明のみ受けた議員にとっては、駐車場の一部がなくなるのではなく、一台も駐車できなくなると誤解を招く表現をしてきた。いずれにしろ、議員への説明がひどく不親切で、事実認識に支障をきたすような、問題の多い説明がなされ、その説明内容が実際どうなのかの確認をせず、陳情が否決されたと認識している。(※4月18日時点でも「土地が足りない、駐車場がなくなる」と認識している議員がいる)

改めて正確に説明する。3面を4面にするとした場合。

1.コートの短辺は公式サイズのコート(硬式も軟式も同一サイズ)が完璧に入るので、土地は足りている。

2.コートの長辺は、1面増やすので、約20メートル、駐車場を削って用地を広げる。更に老朽化している休憩所を解体して、脇の空いたスぺ―スに移設する。図面添付

3.駐車場を削るため、概ねこれまでの30台から20台程度に駐車場面積が減る見込み。10台程度あれば通常時の利用には支障がない。駐車場通路6メートルを5メートル(公民館駐車場と同様)に変更すればよい。

4.コートに張る人工芝は消耗品なので、一定期間たったら張り替えるべきであり、ツギハギ補修など危険でありプレーへの支障も大きい。平成30年度の計画予算を待たず、一刻も早く張り替えを実行すべきである。

5.1面増設は大規模工事になり困難というが、30年度に計画している5100万円の範囲内で、コート用地拡幅・コート増設・休憩所の解体・新設、その他諸工事が実行できることは、独自に見積もりを取ったことにより確認できている。

以上の判断から、早急に改修が必要であることを担当課が認識して、平成30年度を待たず実行するよう、財政部局に交渉していただかねばならない。それだけ重要な権限を持っていることを職員は認識してほしい。

テニスコート図面の拡幅範囲を示す。真ん中が解体し新設する休憩所

テニスコート図面の拡幅範囲を示す。真ん中が解体し新設する休憩所