先週、5日間時間を確保して、福島と岩手に出向いた。津波被害を受けた岩手県の沿岸部を走った。集落が消失し、巨大な防潮堤が、いつまで続くか分からないほどの長さの防潮堤が建設真っ最中であり、目を上げると、山の緑があちこち途切れて、山土が切り出されている様子を頻回に目の当たりにすることとなった。これは復興と言えるのかどうか?国民の税の使われ方はこれで良いのか?
各地に津波の惨さを残した建物がそのままに保存されている。その中でも、魂がその場に住んでいるような気持ちになったのが、石巻市の大川小学校である。盆前の平日であるが、湘南ナンバーの車で来た若いご夫婦が、長い時間祈りを捧げていた。こうして、親や身内であろう世代の方々が見守り続けている、鎮魂の場所である。