一昨日、10月14日秋晴れの良き日に、新京成電鉄高架事業の進捗状況が鎌ケ谷市関係者に公開された。約3キロ超、高架になる駅は初富、新鎌ヶ谷、北初富の3駅。14日は初富駅から新鎌ケ谷駅間の1.2キロメートルを工作物を跨ぎながら歩いた。
 事業期間平成13年度から36年度までの23年間、総事業費490億円となる見込みで、千葉県が抱える事業の中でも大型事業となり、県内の他の事業を抑制しながら本事業の完成を優先して仕上げていく状況となっている。全てが仕上がるのは36年度というが、高架線を電車が行き来するのは平成31年度が見込まれている。それまでに、新鎌ケ谷駅の南北を結ぶ通路も完成させるとのことなので、あと3年間すれば、市内の様相が大きく変化することがはっきりしてきた。

 それにしれも、陽気の良い日に視察させいただいているから感じないが、先ごろまで、日陰一つないコンクリートの灼熱地獄で作業が行われてきたと思うと、病人が出てもおかしくない環境だ。金属のレールが10センチ近く暑さで伸びてしまうとのこと。季節によっては命の危険が伴うような作業は、気候との調整を図る方がかえって効率よく、ストレスを避けられるのではないかと思う。立派なホームの下にはいつもの仮設ホームがあり、数名のお客さんが列車を待っていた。初富駅は朝夕の通勤客の他は、めっきり利用者は少ない駅だ。きれいになり、いつでもどうぞ状態になった駅を使う人達を増加させるためにも、周囲の土地利用に市は力を注ぐ必要がある。

 

初富駅から新鎌ケ谷方面を望む

初富駅から新鎌ケ谷方面を望む

暑さ寒さで伸縮するレールの調整部分。平均350mに1カ所、計8カ所設置されている

暑さ寒さで伸縮するレールの調整部分。平均350mに1カ所、計8カ所設置されている

夏場は灼熱地獄の作業現場

夏場は灼熱地獄の作業現場

市鎌ケ谷駅ホームから間近に北初富駅を望む。

新鎌ケ谷駅ホームから間近に北初富駅を望む。

現新京成ホームの端あたりを南北通路が横切る

現新京成ホームの端あたりを南北通路が横切る

駅構内から南北通路がつながる位置を見る

駅構内から南北通路がつながる位置を見る