鎌ケ谷市では、民間発で運営されている高齢者のたまり場に対して、「老人憩の家」という制度に乗っていただくことで、月額3万円の運営補助を支給している。今日は、そのひとつである、くぬぎ山自治会館を毎月1回使用して実施している老人憩の家事業を見せていただいた。60人近い利用者が参加者が列を作って受付を待っている姿に、居場所として多くの皆さんが期待を持っていただいていることが瞬時にわかった。

運営を担っている女性チームももちろん、後期高齢者です~とはおっしゃっているものの、エプロンをつけて、おもてなしをしているキビキビとした姿は、提供する側としての意気込みを感じた。すでにこの取り組みは24年の歴史があるという。きっかけは、この地に移り住んで、どこに行って良いのか町内をさまよっているような高齢者の姿を見て、何とか場を作らないとおもい始めたという。いつも個人情報の壁で思うように必要な人に自分たちの意思が届けられないという、もどかしさを感じ続けてきたという。目下の最大の悩みは、若い世代(ここでは50代~60代をいう)の担い手が入ってこないことという。いずれは自分たちも提供できなくなる時が来ても、この活動が継続できるようにしておきたい、という切実なものであった。

やはり、無報酬ボランティア頼みの地域福祉政策を見直すべきと思う。一億層活躍とはまさにそういう意味ではないか。