今日、3月定例議会にて提出された議案(行政不服審査会設置条例)が私が所属する委員会にて審議議決された。これまで、様々な行政処分(住民からの申請に対してくだされた決定)に不服がある場合、その不服を訴える先は、もともとの決定を下した機関に戻すしかなかった。となると、多くは決定は正当であると否決されてしまう。というか、元に戻したところでどうせ無理と諦めてしまう。本当に異議を述べようとすると、裁判に訴えねばならず、弁護士費用は相当掛かるので、公正な訴え場所がなかったのだ。

ということで、行政不服審査法が大幅に改正され、ようやく、当然置くべき第三者機関が誕生することとなって大変うれしい。しかしながら、本当に行政処分不服への救済システムとして、市民の利益のために働く決意を、少なくとも担当職員が持っていなければ、絵に描いた餅、動かない道具になってしまう。この間不服を訴えた市民が、ある意味、ひどい仕打ちを受けているというのが私の実感だ。正義は役所にあるという官尊民卑、官僚主義が蔓延しており、非力な一市民が徹底して攻撃されていないか。公正な民主主義を実現させるためには、自身がもっと大きな力を手に入れる決意だ。