ここ1カ月ばかり、イスラムテロ集団の蛮行に気持ちが萎えて、あまりものを言いたくない気持ちに駆られてきました。でも昨日発表されました西川大臣辞任の件で、思ったことがあります。その報道の中で、「議員落選中の生活を面倒見てくれた企業~」という報道があり、この点は政治家、それも当選確率の低い大きな選挙に挑戦する政治家にとって、他人ごとではないからです。

実際表向き胸を張って、あるべき姿を訴える高名な政治家であっても、過去の落選時代をどのようにすごしてきたかで、表には出せない矛盾を抱えるのです。要するに苦しい時に世話になった人にプラスになるように働くのです。そこで、日ごろの主義主張とずれが生じますが、そこを何とか自身の中で整理して納得して越えていくことで、勝ち続ける強い政治家となるのです。でもこのことは「言っても分らない」ことと大臣は思ったのでしょう。

何を言いたいかといえば、自分にはこの矛盾を抱えることは無理だろうということと、そうなったら政治家を選択しないだろうということ、政治家を選ぶなら当然付きまとう「落選」という結果に際して、いわゆる生業を自身で確保して、弱みを持たずに目標に向かうという覚悟が必要です。私は、この間5種類のフリー契約の仕事をこなしながら目標に向けています。これまでの日々の信頼や経験がそれを可能にしてきます。政治家の一番の苦労のしどころ、しかも言っても分ってもらえない部分は「落選中の生業」正にここかな。