今年、桜の頃から始まったコロナ自粛で、情報発信も途絶えがちとなってきた。緊急事態宣言が発出されていた約2ヶ月、その多くの時間を全国で混乱の最中に追い込まれている、児童相談所に関わる親たちとのやり取りに費やしてきた。深刻なケースばかりで受け止めることも辛いものがあり、とてもではないが外に向けて発信できる気分ではなかった。
平成29年統計では、全国で虐待相談件数13.3万件、その内、身柄を保護したケースは、9%12,000件、その後の調査の結果、児童福祉施設に入所した児童は4,000件、里親に委託された児童は600件。
それぞれのケースを検証してみる。命の危険がある緊急ケースとは程遠い、行き過ぎによる一時保護、施設入所が一定割合の数含まれていると思われる。これにより子どもの福利が著しく阻害されていると思われる事例が発生している。
しかしながら、「虐待から子どもの命を守る」ための児相機能によって、「誤認や対応力不足で親子が引き離されしまう」という反動的結果を生み出していることを、多くの国民は知らないし、政府は公式に認めていない。
ひとたびわが身に起きない限り知ることはない、奈落の底に突き落とされるような思いを背負わされる市民がいる事実を知っていただき、併せて対策を求めていくつもりだ。