ゲストに石井靖子さん(後見制度と家族の会代表)を招き、人権尊重条例を必要とする理由を解説する。
ある時、突然警察と救急車と役所が来て、親がどこかに連れ去られてしまう。何を聞いても説明はなく、首長申し立てで後見人がつけられてしまう。親が会いたくないという理由で一切の面会ができず、苦情を申し立てる先が全くない状況となる。「役所が間違いをするわけがない」と、自分の組織が誤っていると認めるわけもない。このような事例で、家族が悩まされているのは後見人との交渉事である。後見制度を使いましょうキャンペーンに力を入れている我が国であるが、その一方で、起きてしまっている不適切な実態を知って、その要因を明らかにしないと対策は打てない。個人の力ではできないことをフォローする人権の砦が必要だ。