先日、夕刻津田沼駅南が側にある住宅地の中を歩いていると、ボルダリングという壁を登る遊び場があった。設置者はスポーツ用具店。地元の小学生らが盛んにチャレンジしていた。街中に自然に溶け込むように、用具店主の心意気であろうか、お手伝いのスタッフがいて、ぶらっと来ても楽しめるであろう空間だ。
日本という国も世界第3位の経済大国だ。成熟国家とはいいがたいが、成果第一位の高齢化社会である。病院が自分の命を救ってくれているかのような錯覚に陥るが、自分の健康は自分自身で獲得するという意識、自身の寿命や納得した生き方を実現できるのは自分自身でしかない。財政破たんした夕張市から市立病院がなくなったら、死亡率も医療費も救急車の出動回数も減ったという、何も悲惨なことは起きなかった、むしろ、皆元気になったというレポートを、診療所の医師がまとめたものを拝見したことがある。
ことさら騒ぎ立てることなく、街中で機能を発揮している民間の力を見ると、役所の役割は何だということになる。こうした民間の発意と活動を大いに盛り立てて、市民のやる気を後押しして行動に移してもらう役割が一番大きいのではないか。そんなあって欲しい姿を現実のものにしたくて、私は日々働いている。