実践倫理校宏会を皆様ご存知ですか?毎朝5時から朝起き会という勉強会を実践されています。夜が遅く朝に弱い私ですが、昨日久しぶりに参加しました。その中で、一人の70歳を超えたご婦人が教師であった御自分のお母さまが綴った手書きの手記を読みあげられました。戦争中幼子3人を連れて満州に行き、満州から帰ってくるまでの体験をA4用紙2枚に縦書きで書きあげたものです。
満州では子供2人を連れて4時に起きて険しい道を下り、燃料用のガラを拾いに行ったこと。日本人は夜しか拾うことができなかったこと。その時、満州人に見つかり命は終りと断念したが、満州人の女性に救ってもらったことなど、いくたびかの偶然によって、命をつなげたことが切々と書かれています。
昭和57年、戦後37年たって書かれたこの手記の最後には、「孫も6人いて安心して暮らせるようになりましたが、永い永い道のりで、戦争は絶対いやだと心に深く刻んでいます。」と結ばれています。今回改めて、その時代をくぐってきた一人の母親が亡くなってからもなお、直筆の言葉で、戦争とはこういうものであると知らせてくれたのです。世界中の母親が同じ気持ちでいるに違いありません。
今、「集団的自衛権」行使によって何が起こるのか?何が変わるのか?よくよ~く知らねばなりません。

直筆の手記 その結び部分

直筆の手記 その結び部分