著書紹介。「千の葉をつなぐ幹となれ」熊谷俊人(千葉市長)。

知事選挙への挑戦を発表した千葉市長熊谷俊人さんが、3期11年の千葉市長としての回顧録「千の葉をつなぐ幹となれ」を出版した。すべてのページに熊谷市長の覚悟と判断と行動が熱を帯びた言葉で綴られている。その一部を紹介する。

誰かがやらねばならぬこと・・事業仕分けで財源を生む
2011年、民主党政権に先駆け行った事業仕分け。高齢者への公衆浴場無料券、はりきゅうマッサージ補助等を止め、生まれた財源を他事業に充てることができた。高齢者から批判を受ける施策の断行は、政治家として何の得もないが、将来を見据え誰かがやらねばならないことだった。今までの政治家ではできなかったことを行うために自分は政治家になった。

職員・市民の誇り醸成・・国内初レッドブル・エアレース
 「市長、このようなイベント誘致してくれてありがとう」とあらゆる場所で市民の反応を受け、千葉市にとっての大きな成功体験となったのが、幕張の海辺に10万人の有料観覧客を集めることとなったレッドブル・エアレースの誘致である。欧米の商習慣にノウハウ持つ弁護士事務所と契約して、オーストラリアの本部と交渉を始めた。市はコストもリスクも持たないことを前提とした。誘致できる確率は低くても、挑戦する価値はあると考えた。その後、千葉市は民間からの提案が持ち込まれる自治体となった。

危機対応でのつなぐ力・・公費負担なく電力を用意
 1年前の台風被災の後、逆境を契機に新たな道を切り開こうと、先駆的な防災モデル都市を打ち出した。公民館・学校200か所に、太陽光発電設備と蓄電池を整備し、長期停電に備え地域の電力拠点を作ることとした。しかも、この設備は税負担なく、民間との連携で2022年まで完成のスピードあるものとした。平時はこの電力を学校で購入し、被災時は地域で活用することで、事業として成り立つことが分かったからだ。
写真はレッドブル・エアレース(ジェイ・キャストニュースより)