市川市が100名を超える大規模保育園の建設を断念するという発表をした。この保育園は民間法人が土地を購入して建設運営し、その経費を市を通じて民間法人に支払するというシステムである。かつての公立保育園は既存するものは残されていくが、現在では保育園建設と運営は民間の仕事となってきている。今回は近隣住民からの反対を受けて建設断念となったとのこと。
実は鎌ケ谷市においても、約5年ほど前、鎌ケ谷市鎌ケ谷の住宅地内にある、戸建ての空き家を改修して、小規模、たしか10名程度の2歳未満児専門も保育園を運営始めた途端に、近所から何らかのクレームが入り、半年持たずにその場所から撤退し、新鎌ケ谷駅前の貸しビルに入って、運営を継続した経緯がある。空き家を使っての保育園経営は無理なんだなということを痛感した。今回の建設地は、道幅4メートル満たない住宅地の真っ只中ということで、立地には不向きな場所かも知れないと、過去の経験から率直に感じた。加えていえば、この道幅4メートル未満という道路では、建設用の資材搬入のトラックは、おそらく1トン車程度しか入れないという、法律で規制がなされている。その分、建設時間や費用に負担がかさむし、住民に不便をかける時間も長引く。仮に建設された場合、朝の送り迎えの車の出入りもきっとトラブルが続出するであろうと思うと、ここは大規模施設の建設地には不向きであろう。
では何処が向いているのか?
子どもたちが伸び伸び遊べる保育環境、親たちの送り迎えに支障の少ない保育環境、近隣住民の生活に支障が少ない保育環境・・これを満たすもの。実現のためには駅前送迎保育所と、緑の多い、遊び場を十分とれる非市街地の地価の安いところに経てる大規模保育園との組み合わせが不可欠である。これは、私の以前からの公約に入れてある。今回の保育園断念事案はその公約の合理性を確認することとなった。