私が議会での役人発言の誤りを具体的に指摘し、その誤った発言を鵜呑みして議員が市民からの陳情を否決したと感想を述べたその一言が理由となって、「議会を侮辱し、真摯な議論を否定した」という言いがかりとしか思えない罪状で議長 原八郎名で処分を受け、議会だより編集員会(委員長 芝田裕美)が「公開処刑」のような処分文書を公開してから2週間がたって、ようやく当時の問題の発端となった委員会会議録が公開された。一字一句確認すると、そこには議員が役人の参考意見を疑いなく受け入れて市民の陳情を否決した経緯が示されている。もちろん、賛成の立場で意見を述べてくださった議員もいるが、賛成者少数として否決された。1603教育福祉常任委員会
主なポイントは次の3点である。
①土地幅は1m足りない、全く基準を満たせていないという説明は事実と違う。
1つは、コート一面を増やすことは土地に余裕がないので困難だ。基準を全く満たせない、という役人の主張が繰り返されており、議員からは、公式試合ができないコートでは困るという意見が繰り返され、最終的に反対意見として、「また、1面ふやすということについては、先ほど基準に沿って、国際的な基準に沿ってはできないというようなことであり、その他の経費も増額が見込まれているということと、それから向きが変わると太陽が目に入るというようなことが先ほど来説明にあったところであります。そのようなところから、この陳情そのものにあるコート面の増設や設置の向きの変更については、実現には適さないと考え、本陳情に対しては不採択」という結論となっている。要するに、土地面積が足りないという役人の説明を鵜呑みして否決したのだ。幅は足りる。4面はできる。
②危険という苦情は一切なかったという役人説明は事実と違う
議員から、このコートでつまづずきは発生しているのではないか。市民大会などやっているなかで、早く施設の改善をしてほしいという要望はあるか?と聞いているに対して、そのような要望は聞いていないと役人は明言している。陳情した利用者らはこれまで繰り返し、市に訴えてきたものの、全く実行の目途が見えないので、せめて議会から要望してほしいという気持ちで陳情を出したという経緯がある。
③向きを変えると今まで以上に眩しくなるという説明は事実と違う。
コートの向きは現在が南北方向にあり、90度変えると東西方向になり、もっと眩しくなるという役人の認識が披露されているが、現在の向きは南西方向で90度変えると南東方向になるという点を議員は気づくことなく、やはり職員説明を鵜呑みして否決した。市民は方角を書き込んだ資料を添付し陳情しているにもかかわらずだ。
④その他 経費の増額も否決理由として説明されているが、別途見積もりを私は自主的にとっているが、予算提示している5100万円で諸工事費用が賄える見込みであり、ご心配には当たらない。
こうして冷静に議事録と議長からの処分文書を読み比べてみると、処分文書作成者の立ち位置がよくわかる。問題になっているのは役人説明の真偽であるにも関わらず、議長の処分文書では一切その点に関わる文言を避けているのだ。私の発言のみならず、否決意見をのべた議員の発言からも役人発言の誤りに直結する文言を100%避け、核心に触れない言葉だけを採用しているのだ。いったい誰の発想か?謎は広がる。触れていないということは、否定していないということであり、要するに誤りを認めたことに他ならない。