行政処分への不服審査という制度がある。行政から出された自身への不利益処分が不当であると認識した場合は、不服審査を請求することができる。千葉県では年間145件(令和3年度)の不服審査請求が提出され、採決件数60、取り下げが14ですから、結論が出ず積み残しが増えていく計算となり、1月時点で411もの積み残しとなっている。1年以上待っても何ら結論が出ないため、やっても意味がないという嘆きさえ聞かれる。もっと職員を増やして迅速にと予算員会で要望したばかりだ。
今日は、その一人、児相によって我が子が2年前に保護され、一度の面会機会すら与えられてこなかった母親、面会通信制限という重い処分をかけられ、完全に引き離されている。不服審査の審議において口頭陳述の機会が与えられるため、申請して来週その陳述に臨むので、一時間以内の限られた中で、その陳述をどう展開するか、進め方の打ち合わせを行った。
過去、親からの依頼で、児相での面談同席を申請してみたことがあり拒否されてきたが、今回の口頭陳述は総務部の審査情報課が行うので、拒否されることなく私も補佐人で発言できる。行政不服審査という制度が機能する実績を作れるかもしれない。母親は言う。裁判はお金がかかりできない親もいるので、行政機関が行政処分の正当不当を判断してもらうのが本来のカタチと。