息づかいさえ分かるような劇場は観劇にはたまらないと思った

息づかいさえ分かるような劇場は観劇にはたまらないと思った

先週に引き続き、2週連続で福島県に参上した。昨日は新たな住民が急増中のいわき市に伺った。新たな住民とは、東日本大地震後、原発事故から避難した双葉郡の住民の方のことで、近接のいわき市に設置された仮設住宅や借り上げアパートに居住し続けてきた方々が、気持ちを決めていわき市に住居を建設して住み始めているという。
今日、出向いた会場は、いわき駅から徒歩圏内にある”いわきpit”という劇場である。pitとは、パワーイン東北からとったとのことで、民間法人が設置した最大200名が収容できる劇場である。演劇やコンサートに特化した仕様になっていて、やはり場所がなくては始まらないという文化の拠点の一つである。いわき市は全国の高校生演劇コンクールのような機会には、優勝果たすような学校があるとのことで、文化の裾野が広がっている場所である。
我が鎌ケ谷市は、千葉県北西部の人口集積地の中心的位置にある。道路を使った利便性が弱い反面、電車利用して頂ければ、集客には理想的な場所である。しかも、駅から歩ける場所に広い土地が拡がっている。市街化が抑制されている調整地域に地区計画制度を持ち込めば、こうした文化施設を誘致することも企業誘致の一つである。演劇人は、練習用・本番用劇場を求めて全国に出向くという。力を入れている静岡県には、良い劇場があると聞いたことがある。他にないものを、そして人々から求められるものを、産業の柱にしなければならないと思う。