猛暑をずらしての県政通信発行と報告会の実施となります。話のテーマは鎌ケ谷市のまちづくりに関することを中心に行います。

市民から市長あてに3つの要望書が提出されている。これら要望に加え、初富交差点、初富駅周辺の課題も説明します。

① 県有地は公共空間・イベント広場へと
 注目すべきは、新鎌ケ谷駅前の県有地を購入希望している鎌ケ谷市の活用方針だ。市役所内の誰かが、この重要な活用方針を検討しているはず。経緯が全く公開されることなく隠密に進められては民意が反映できない。
 すでに駅南口の7,000㎡は民間に売却され、マンションと商業施設が目下建設中。一方、東武鉄道を挟んだイオン側の県有地1,900㎡を、イベント広場として一体的に活用するよう求める要望書を市民が市長に提出した。

②歩道拡幅は開発等に合わせて優先実施を                                                       昨年度、鎌ケ谷8丁目の県道狭隘歩道をそのまま拡げることもせず、宅地開発がなされたことに大変なショックを受けた地元住民たちが、すべきことを実施する市役所に変わって欲しい、鎌ケ谷市が都市としての価値を高める開発を行うという姿勢さえあれば、それは実現できることを訴え、市内での開発申請を受けた際に歩道拡幅の優先実施を求める要望書を8月、市長あてに提出した。

③大規模開発に合わせてより良い景観形成を
 昨年度は、鎌ケ谷9丁目で1ヘクタールの大規模宅地開発が実施された。鎌ケ谷市の景観計画への配慮がなされずに市が許可した事業は、周辺地域の景観悪化を招く結果となった。隣接住宅地の境界線上に延びた高さ2mの垂直擁壁を「法面はなだらかで威圧感、圧迫感は軽減」と鎌ケ谷市が評価した事実はこれもショック以外の何ものでもない。行政職員は法令の趣旨を理解し、景観形成に努め、市の価値を高める努力をする責務があるはずだ。
 そそり立つブロック擁壁による圧迫感の被害を受けることになった住民たちは、今後市内各地で申請される開発行為に対して、景観条例、景観計画の趣旨に沿った宅地開発、土地活用の履行を求めて要望書を提出した。