ジャーナリスト西岡千史氏のSlowNews | スローニュースです。 https://slownews.com/n/n1b7097bf3872
以下が西岡氏からの案内です。
「調査報道メディア「スローニュース」で連載している自治体による高齢者連れ去り問題について、東京都江東区で警察官が関与した事件について
戦争中に姉を亡くし、戦後に焼け野原になった東京の復興を支えた97歳のおばあさんは、江東区役所、江東区社協、城東警察署によって法律を無視して連れ去られ、現在も行方不明のままです。
家族は必死にその行方を探していますが、連れ去りから5ヶ月以上経った今でも、どこで何をしているのかわからないままです。江東区役所、江東区社協、城東警察署は、97歳のおばあさんに対して、このまま家族や友人にも会わせず、命がなくなるまで隔離し続けるのでしょうか。こんなことが、法治国家の日本で許されていいのでしょうか。
しかも、このような事件は江東区だけで起きているのではありません。連れ去られた高齢者の命を救うため、また、行政による冤罪事件多発の全貌を明らかにするためにも今後も取材を続けていきたいと考えています。」
行政による高齢者の連れ去りは、行き過ぎた児童の連れ去りと構造は重なっているが、児童よりももっと厄介であることは、首長申し立てで高齢者に成年後見人がつけられ、成年後見人が防波堤となって、親子面会交流もできず遺骨になって子どもの元に戻るという事例も生じています。つまり、法律に則り行った行為について、行為の当事者である市町村が完全に手を引いてしまい、責任者は何処にもいない状況をつくってしまうことです。連れ去りを行った行政機関に苦情を申すと、成年後見人と話してくれ、家庭裁判所に行ってくれとなる。行政機関の行った人権侵害を正す行政機関を置くことで、行き過ぎた権力の行使を抑止させることができる。
