来年度から基金はほぼ積立できず、市民に正しく伝えて理解と協力を得ることが肝心だ。
市財政は黒字、目標をクリアしている・・等の印象操作コメントを市広報で伝えているようでは、市民の理解と協力は得られない。投資に回せる財源を確保して、成果の刈り取りと種まきが急務だ。県担当者は「まだできることがある今の段階で、手を付けてこなかった事業見直しを行うこと」と強調する。
市民に受益者負担増やサービスの取捨選択を理解してもらう一方で、そこから生み出される貴重な財源を活かす執行部の誠意を信用してもらわねばならない。財政基盤強化につながる市域への民間投資および、北千葉道路やその接続する市内道路への国・県による投資を遠慮せず呼び込むことで、鎌ケ谷市の価値は高まるはずである。
災害等に備える財政調整基金ゼロの衝撃
財政調整基金必要額19億円を堅持する~自治体の最も重要な任務である。当基金は、災害や金融情勢の変化等で緊急的に財政出動が必要となった場合に、住民生活を脅かさぬように、自治体規模による必要額が定められている。それが令和11年度にはゼロになるとの緊急事態だ。子育て支援策としての医療費・給食費が基金を崩して提供すると聞いていたので懸念はしていた。経常的な事業(歳出)は経常的な歳入で賄わねば、事業は維持継続できない。基金がなくなる今後の方針が気になる。