積み立てた基金を取り崩しても 来年度から市は財源不足に。不足額年間11.7億円、市税収入の8%に相当することが明らかとなった。
令和7年度~12年度鎌ケ谷市中期財政見通しを読む。市税額の停滞は、この間20年以上にわたる鎌ケ谷市政の土地活用抑制の結果として、想定通りに現れ、ついに肌感覚だけでなく数字として明確になった。特に、自治体として死守してきたはずの財政調整基金が、令和11年度にはゼロになるという。基金を必要額積むには、来年度からの財源不足は年間11.7億円、市税収入の8%分にもなると示している。
この実態が発生している我が鎌ケ谷市は、山間部でも過疎地でもない。首都圏に位置し、交通の要所として、誰もが土地活用を期待している場所なのになぜ?その必要を認識しながら、打つべき手を打ってこなかったからに他ならない。鎌ケ谷市は現実を受け止めて、市民への説明責任と緊急対策体制はとれているのか?
財源が不足すると何が起きるか?千葉県から市財政立て直しの流れを説明受ける。まずは財源確保のために、住民が支払っている受益者負担金(使用料や保険料)の引き上げ、過去から投資してきた道路を優先して仕上げて、地価を上げて税収を上げ、投資を回収する等地道な事業の見直しを行うことで歳入を確実に増やす。
※市税収入の停滞と、医療介護福祉サービスの財源(義務的支出)の増加、一方で、基金の減少が数字となって明らかとなる。