平成17年からの鎌ケ谷市と地元市民の協働事業である「初富まちづくり協議会けやきネット」による駅前広場とアクセス道路計画は、結局、鎌ケ谷市が市民側との協議の場をかたくなに拒絶し、「市の最終決定です」と問答無用を突き付けた形となった。役人が『モノ言う市民』を排除するとは主客転倒、主権は民にあるはずだ。
平成28年度決算が示すように、不要不急な投資、他の方法で代替できる投資、少しの我慢でしのげる投資は、今日からストップさせる決断が必要だ。自治体の財政破たんは、身の丈を越えた投資を止める勇気を持たずに継続し続けたときに起きる。体力が小さい鎌ケ谷市はどこよりも早めの注意が必要だ。
市の現行計画は、県道拡幅の約束すら千葉県から得られていない。、また、何台の車が初富駅広場を利用するのかの数値も示されてもいない。にもかかわらず、今後10年間かけて17億円という血税を投入して進入路を整備するなど、大げさすぎるのではないかと思う。こんな巨費を投じずとも、また多くの市民の用地提供を求めずとも、駅近くまで車両が進入でき、10年間以上も待ちぼうけを食うことなく、市民への受益を早急にもたらす方法は他に必ずあるはずである。
ということで、自分なりに17億円に代わる対案を検討してみる。地元けやきネットと鎌ケ谷市の協働検討は平成17年から22年であったことから、昨今の周辺事情の変化を組み込んでの修正計画は検討の機会すらなかった。最近市が購入した駐車場用地は、正に初富駅と近接していることがよくわかる。こうした新たな公用地も含めて、17億本当に必要なのかを協議しなおすのが市民利益ではないか。