昨日1月24日は、野田市の栗原心愛さんの命日。亡くなって2年がたった。この間、「疑いを持ったら躊躇なく保護」が合言葉となり、児童相談所の業務は多忙を超えて、機能が保てなくなってきている。同時に、親と引き離され、泣き叫ぶたくさんの子供の対応に追われる日々となった。
最近、県内で発生した虐待死亡事例の検証報告を読むと、市と県が関わっていながら、子供を死なせてしまっているわけで、要するに、県と市の連携不備、組織の機能不全、関わってきた職員のスキルの課題が常に指摘されている。189通報を促しても、虐待死はなくならない。原因は通報不足ではなく、機能の問題だからだ。
とうことで、昨日は児童相談所に、理由がわからないまま子供を保護されて混乱する家族らが相互に支え合う目的で、「児相と親子の架け橋千葉の会」を立ち上げた。行き過ぎた保護による家族の破壊、急に引き離された子供の傷つき・・・こうした実態を世に知らせねばならないと、昨日は更に強く確信を持った。
自分は国家と闘っている気持ちがする、という発言もあった。政治家は目を背けず、一つずつの事例を正面から見さえすれば、何が起こっているか誰でもわかる。