今日は里親を経験し、そのお子さんとの特別養子縁組を求め続けてきたご夫妻が、改めて、親子になるための今後の取り組みを打ち合わせした。
この夫妻は、私が児童相談所における過剰保護を知るきっかけを与えてくれた方だ。5年間、ゼロ歳から里親を務めてきたが、ある時、母親の体調が悪いことがきっかけとなって、里親委託が解除され、その子は施設に送られ2年が過ぎた。
母親の体調が戻っていること、十分養育ができる状態となったこと、夫妻の祖父母が、育児への協力を表明していること、これらから、一人のお子さんが父母と祖父母を得ることのできるチャンスが到来している。
こうした家族を引き離すのも繋ぐのも、判断全てが児童相談所の権限となる。