友人のご主人様85才が執筆された「祖父の時代」旧旅順中学校。自身が遭遇してきた歴史事実とその事実につながる過去と未来を膨大な資料や写真で、丁寧に書き上げた力作である。

じっくり読む時間がとれず、カバンに入れて合間に少しずつ読み進んでいるが、今、目の目の前にいらっしゃいる85歳の男性が正に体験してきたことである点、つい先ごろの出来事である点に衝撃を感じる。記憶こそ過去と未来をつなぎ、人間の悪行をも語り継ぐ責務こそ記憶の遺産である、記憶とは人類の善意を立証する英知であり、私が子や孫に伝えたかったことだと結んでいる。心血を注がれ上梓された一冊に、書いて頂きありがとうございますとお礼を述べながら、ページを開いている。戦争は人間が作り出した最悪な悲劇。

是非、ご覧下さい。「祖父の時代」相原憲二著 文芸社

「祖父の時代」文芸社発行

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