私の事務所は交通の要所(難所でもある)初富交差点に面しているため、毎日救急車のサイレンが鳴り響きます。先日は、家族の急病で救急車に続けて2度も乗る経験をしました。救急に関して気になることがあり、消防から資料を取り寄せました。気になることが数字となって現実のものとして示されましたので報告します。
救急患者はこの1年間で1.36倍と急激に増加していて、その半数以上が65歳以上の高齢者とのことです。当然に高齢化は救急件数増加に直接結びつくこと、更に、高齢者の一人暮らしが急増するということは、付き添う家族がいないケースが増加するということです。
今回調査を依頼してわかったことは、この5年間を追いますと、救急件数の増加のほか、搬送先病院が決まらずに救急車が現場で待機する時間が増加していることです。現場に31分以上待機せざるを得なかったケースは平成22年は138件、平成27年見込み402件(見込みとは、12月までの実績割÷3×4)と増加。一方で、10分以内に出発できたケースは、平成22年は897件、平成27年見込み592件と減少しています。
解決策を消防に提案しています。職員で話し合ってほしいとお願いしました。1つは、現場で本人から聞き取る基本情報(名前、住所・・いつも通っている病院、入院経験・・等々)のデータベースを作れば、聞き取り時間だけでも短縮できること、家族がいない場合本人情報がわからなくなってしまう恐れもあるからです。2つめは、いつも通っている病院、入院したことのある病院に断らずに受けていただけるよう、市長たちが一緒になって医療機関に協力を求めることが有効です。