今日から鎌ケ谷市平成28年度の予算員会が開催されている。開催後すぐに総括審議という時間があり、そこで、委員から範囲を特定せず自由に市政に係る質問がなされる。
今回の市議会の直前に、鎌ケ谷市消防職員間にて、加害者14人、被害者18人に上る合計180件の暴力行為、いじめ行為があったことが明らかとなった。2月22日付で議員あてに、27名におよぶ大量処分報告がファックスで送られてきた。これを受けて、予算員会において、2名の委員から原因や対策に関する質問がなされた。
しかしながら、今日のやり取りを聞いてもまだ、暴力行為が一定期間集中して蔓延してきた理由は不明である。不明である以上、防止対策といっても、通報ができる環境を整える程度で収まるとは思えない。まして、処分を受けた職員(名前も公表はされない)が最長半年の停職で戻ってくる職場とは、いったいどういう環境にさらされるのであろうか。そこで上司と部下は信頼関係が築けるのであろうか、。一般社会の常識からはイメージできない事態が発生するのだ。
一連の報告の中で、管理職職員が可能な限り最小限の説明に留めている雰囲気は感じた。傷口はできる限り小さく留めたいとの意向はあるであろう。しかし、権力を持つ機関である以上、自らがこの度の事件を梃子として、何を見出し何に取り組むか、問われずとも明確にしていただくことを願うばかりだ。