初富駅前広場への車両進入道路に地元地権者らが反発
新京成電鉄高架事業期間が用地交渉の遅れ等で7年間延び、事業費も350億円が495億円(内市負担57億円が79億円)へと増大した。完成予定平成36年度に合わせて、初富駅前広場予定地に車両を入れる導入道路の整備が急務となっている。12月議会において、市が予定している導入道路の地権者らから、初富駅前広場への進入道路の変更撤回を求める陳情が提出され、進入道路計画の大幅変更を余儀なくされる可能性がでてきた。
要望趣旨は次の通りだ。「⓵初富駅は乗降客が最も少ない駅。人口減少に向けて過剰な計画だ。⓶道路は鎌ケ谷小学校スクールゾーンに当たる。⓷計画道路が予定されているからそれを整備すればよい。⓸市と住民とでまとめた意向が無視され、全く違う計画が示されている。よって進入道路計画は撤回すべきだ。」というもの。3年間かけて市が専門家を入れて、頻繁な市民参加の会議でまとめた提言書は何だったのか?この不透明な手続きに地権者から一斉に反発が上がり、議会は賛否の結論を出さず審議を次議会に送った。
初富駅周辺は、実に様々な都市計画に関する諸課題が詰まった場所である。右折実現が切望されている初富交差点、土地利用を妨げている実現不可能な都市計画道、新京成と船取線に挟まれた未活用の商業用地、そして今度の初富駅広場への車両進入道路等。実はこの場所、新鎌ケ谷地域と一連の商業エリアとして発展の可能性は大きい。民間資金を主体とした開発への決断と実行力が求められる。