昨夜は松戸自主夜間中学校3,000回記念公開授業として、前文部科学事務次官前川喜平氏の講演会が松戸市内で開催された。1983年に松戸市に夜間中間をつくる会は発足し、今日に至るまで3,000回の授業を公共施設を使い週2回開講し続けている。この自主講座を知り県内各地からここに通い、定時制高校や専門学校を経て社会人としての役割を果たしてきている方々の声を、記念誌にて知ることとなった。これまで何ら支援を得ることができなかったこうしたフリースクールを、公費で支える役割を自治体が持つことを規定した略称「多様な教育機会確保法」が2015年議員立法で成立した。この成立に深くかかわってきた前川氏の講演である。
15歳の春になると日本国民は皆、中学校卒業の資格を得ることとなるが、この資格が形式的なものである事例、不登校や無登校により、個人の尊厳である学習する権利が満たされていないケースが現存しているからである。この役割を担う取り組みを是非とも鎌ケ谷市内にて行い、松戸市の事例にあったように、周辺自治体からの利用者も受け入れられるような先進事例をつくることは市民の誇りに直結すると考える。ちなみに松戸市では2019年より公設で夜間中学を運営することが決定している。