3月中旬から配布するチラシの原稿を仕上げて送った。その一部より
「4月7日千葉県議選挙 県政に働きかけ解決図る
・・・北総鉄道運賃問題・・・」
■知事を動かし800円を実現!常識外れ高額料金が市民を苦しめる
2001年、私は鎌ケ谷市議を終え木更津市で仕事をしていた。11月、木更津商工会議所のホールで「アクアラインを使った地域活性化」と題する勉強会に参加した。当時3,000円の高額料金が逆効果となって、横浜、東京に買い物客が流出し、木更津市は商店の閉鎖、未利用地の増大に苦しんでいた。私の事務所から見える美しい橋アクアラインは、パラパラと車両が見えるだけの寂しい状態だった。
そこで出会った講師の松下文洋氏は、道路の経済分析の専門家、彼らはアクアライン開通前に当時の惨状をほぼピッタリの通行台数とともに言い当てていた。「料金を下げねばならない」と訴えていた。その年の12月末、松下氏の事務所を訪ね、通行料金を下げた場合の台数調査を依頼した。「あなたが貯金を下ろし、私と契約したらその作業を請け負います」と。この運命の一言とそれに応じた自分が全ての始まりとなった。
調査結果から私は800円を導き、地元自治会、宅建協会、商工会議所、ゴルフ場協会、トラック協会、旅館業組合、タクシー組合・・・多くの方々の賛同を得て活動はスタートした。この取り組みを献身的に担ったのが、その後木更津市議を経て、現在千葉県議を務めている高橋浩氏だ。
■地域が一体となり政治を動かす
アクアライン800円は、森田知事の選挙公約に組み込んでいただき、2009年8月実現の日を迎える。成果は皆さんご存知の通りだ。成功の秘訣は、政治家間の駆け引きに翻弄されないよう、大事にこの活動を守り育てたことだった。結果、多くの政治家が力を発揮いただき、実現の功労者となっていただいたことは喜ばしい限りだ。
私は、近年まれにみる成功した市民運動の真っただ中で其の証人となった。この躍動感が、自分を鎌ケ谷市長選挙に駆り立て、繰り返し挑戦する原動力となっている。
■できる!北総線運賃値下げ実現
「北総線値下げを政治家は皆掲げるのに、なぜ実現できないのか?」記者からの質問。私は思う。政治家間の駆け引きに持ち込まず、この大事なミッションにひたすら一丸で尽くすことだ。取組みにはお金がかかる。市長・議員全員で活動を後押しして欲しい。アクアラインでは約1,500万円の活動費がかかった。その全ては民間・個人寄付だった。残念ながら県議、国会議員といった政治家が活動費捻出に協力いただくことはなかった。北総鉄道では政治家にしっかり機能いただきたい。その実現ために裏方として私は働く決意だ。