今日は議会での一般質問3日目ということで、障がい者の就労に関わる質問があった。就労できても続かずに辞めてしまうケースが多いというような説明が執行部からあった。そういうことはあるだろうという印象で帰り支度をしていたら、ちょうど、知人が経営する就労移行支援センターのセンター長さんが議会傍聴に来てくださったようで、いろいろと話になった。
私:利用者が定員に満たないとのことで、営業というか紹介に回っているようですね?状況は?
長:どんどん就職してしまうので、すぐ不足してしまう。不足すると運営費が入らなくなるので、経営が大変になるのです。
私:すぐ辞めてしまうって聞いたけど?
長:私どもの利用者は全然辞めずに定着しているのです。訓練方法が違うから。
私:どんなふうに?
長:挨拶ができて、コミュニケーションが取れて、そのうえで、仕事の技能が必要。仕事の技能ばかりあっても続かないので。そこが他と違う。障害持つ本人は、そうした訓練を厳しいとみて、うちを選ばない傾向があるから。
私:辞めてしまった人に、再度入ってもらったらどう?
長:一度懲りてしまうともう二度と嫌となって無理なんです。
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こんなやり取りをエレベータホールで行い、状況がわかってきた。「就労に定着できること」という目標に向けて、厳しい訓練があっても本人の自立のために、しっかり一人一人に沿って支援をつないでいくこと。簡単に職場に送らない、実力ある施設に仕上げてもらう必要あり。そうしたネットワークを築くこと・・これが役所の仕事でしょう。成果を上げたら経営が厳しくなるなんで、全く腑に落ちない!!