先の3月市議会にテニス愛好者らが、市議会あてに陳情書を提出し、議会がその陳情を否決した件は、何度かこのブログ上にて説明してきた。昨日5月2日に其の陳情者から市議会議長あてに、この陳情審議やり直しを求める申し入れ書が提出された。申し入れ事項は次のとおりである。

申し入れ事項

「東初富テニスコートの人工芝を早急に張り替えるとともにコート数3面を4面に増改修することを求める陳情」(陳情28-3-1)は、執行部による間違ったデータに基づく見解、スポーツ知識が欠如した説明により、不適切な判断根拠に基づいて不採択という結論を導いたものと理解します。我々が提出した本陳情を次回常任委員会で、再度議案として取り上げ、正確な情報の基に審議されるよう申し入れます。

申し入れ書には資料が添付されており、どの部分で説明が間違ったのかを、資料を添えて説明されている。さてどうする議員さん!

先般、私がこのブログ及び紙媒体にて、「議員が市職員の説明を鵜呑みして当陳情を否決した」と指摘したところ、市議会は私(市議会議員)に対して説明の機会を与えることなく、一方的に厳重注意文書というものを手渡した。「職員の説明を参考にして、真摯に議論した議会を侮辱し信頼を損なうものである。内容は事実と違うので、ブログ内容の訂正と通信の配布中止を求める厳重注意」という議長名の正式文書を読み上げて、まるで賞状を渡す儀式のように手渡されるという、何事が起ったのか的行為があった。本人と面と向かわず一方的に会議で決めたとして言われても、職員の説明が事実と違うこと、それをそのまま受けて陳情は否決されたという事実を記載しただけのこと、何が間違っているのか理解できないわけなので、困り果てるばかりである。

議長がこの厳重注意文書を手渡しした時点においてさえも、参考にしたとする職員の説明内容が正しかったのか誤っていたのか、確認作業すらなされていないことがわかりさらに驚いた。要するに、自分で確認をせずに市職員の言い分を未だにそのまま正しいものとして受け入れて、説明の間違いを指摘する一議員に組織を挙げて抗議を言う・・これって民主主義?表現の自由ってどうなっているの?議員の行政へのチェック機能はどうなっちゃっているの?????近隣市の議会関係者は驚きを隠さないでこういう。「議会で職員が嘘の説明をしたことがわかれば、議会は黙っていないですし、市長は許されないですよ。」これが正常な感覚だと思う。

ということで、陳情者から議長あてに3月審議は無効である、やり直して欲しいという申し入れは当然のことである。むしろ責任ある市民の行動として敬服する。議員は市民の代表である。議会は議員のために存在するのではなく、市民のために存在しているのである、誤りはあって当たり前、議員は自らの行動が不十分であれば、素直に訂正して市民の声に応えればよい。ただそれだけである。真摯な議論かどうか、自画自賛は必要なく、傍聴した市民が評価してくれる。

昨日提出された申し入れ書

昨日提出された申し入れ書