東初富テニスコート事件・・「誰が何処でどのように何を決めているか」まるで豊洲市場のようなブラックボックスが鎌ケ谷市にもあるらしい。東初富テニスコート事件のいきさつを一人の市民が情報公開制度のみを利用しながら、粘り強く明らかにしていきつつある。豊洲は知事という絶対的権力をもって公開をさせているが、東初富テニスコートは市民が持つ「憲法や法律で与えられた市民の権利」を使っての行動であり、諦めることなくひたすら追い続けていくというのであるから頭が下がる思いだ。

 今年3月の委員会で、住民が求めたコート1面増設という陳情への参考意見として、当時の文化・スポーツ課長は以下のように発言した。
「これを陳情のような方向を変えて4面に増設して、さらに協会の定める基準に基づき配置しますと、東側がもう通学路となっており、余裕がありませんので、西側、つまり駐車場側に約20メートル、それから南北方向に1メートル拡張する必要が生じます。このことから、コート面を1面ふやすということは困難であると考えております。
当然ながら数字はございます。現状の中でこれを4面配置いたしますと、この基準は全く満たしません。」

 上記職員の意見を参考にして、議員は「また、1面ふやすということについては、先ほど基準に沿って、国際的な基準に沿ってはできないというようなことであり、・・・・・・この陳情そのものにあるコート面の増設や設置の向きの変更については、実現には適さないと考え、本陳情に対しては不採択ということで意見を申し上げます。」との理由でコート1面増設陳情は否決された。

 こうした顛末に対してその後、「土地幅が1m足りない、方角は現在の方が眩しくない。危険という苦情はない。という職員答弁を鵜呑みし、議員は陳情を否決した。図面では土地幅37mあり、日本テニス協会の設置基準より1m以上余裕がある。幅は足りる。四面は実現できる。」という意見を自分の通信で述べた私を、「議会を侮辱し、真摯な議論を否定した。」との理由で厳重注意処分として、その処分をした旨を議会広報にて全市民に向けて発信した。なぜ処分され、なぜ公表までされたのか不明な私は、議会運営委員会議事録の公開を求めているが、いまだに4月の議事録は開示拒否のままという、鎌ケ谷市議会はひどい体たらく状態である。責任者が誰なのかすらわからず、皆、他人事として口を閉ざしたままだ。この気持ち悪さを皆さん想像してほしい。

 今回、一市民の情報公開(1面増設はできないという説明の根拠とした資料を示せ)請求によって,教育委員会より弁明書が請求者に届いた。「コートの現状を目視により確認するとともに、陳情書に添付された図面から判断して説明したもので、新たな図面を作成した事実はない。」という教育委員会の正式な弁明書だ。要するに、「当然、数字はあります」という3月の課長の説明はウソだったこと、「基準は全く満たしておりません」という説明の根拠はなかったことが明らかになった。しかも、陳情者の図面をみて判断したなどと陳情者の図面が間違っていたかのような言い分だ。自分たちがすべきことをしてなかったにもかかわらず失礼な言いようだ。陳情書に添付されたのは図面ではなく、概念図でありサイズも入っていない簡単な説明図でしかない。添付するのでご覧になって欲しい。これを見て「困難」と判断したなど、冗談は休み休みにして欲しい。

※別添資料:3月に提出された陳情書(陳情者氏名未記入で公開)と添付資料をご覧ください。

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