アルコール依存症からの脱却継続を支えているのが、各地にて活動する断酒会という団体である。公民館を鎌ケ谷会場として、県内各地在住の会員が集う。一人一人が、あちこちの会場に顔を出せるような仕組みになっている。参加者はそれぞれ自分自身の経験、思うことを発表し合い、互いに聞きあう。この活動の積み重ねで、断酒が続けられているという。依存症になる人には、人にモノを頼めない人が多いという。人を信頼できない、依存症は信頼障害と言われていると発言された方がいた。脱出のプログラムは、自分の名前で、壮絶な日々を隠さず相手に話すことから始めるという。隠しているうちは回復は始まらないという。
参加して強く確信したことがある。回復のステップに必要なことは、人のために働く仕事をもつことであると思う。自分への自信を取り戻すことになるからだ。しかも、高いハードルではなく、乗り越えられる高さのハードルが必要である。こうした、社会のひずみに落ちて、今助けを必要とする方々に、適切なチャンスを提供するのが公の任務である。誰もに起こりうることが否定できないからだ。私の役割である。具体的なプログラムについて、意見交換をしようという約束をして会場をあとにした。