黄色い封筒を見せてもらった。未だ所有者が分からない年金が2000万件以上あるという説明がある。黄色い封筒の受け取り人は昭和36年から40年間国民年金に加入し、毎月支払いしたものの一度も年金を受給できていないまま、現在75歳とのこと。70歳ころに「年金記録が見つかった」という知らせを受けて市川の年金事務所を訪ねたものの、若い窓口職員から「分かりませんね~」といわれ帰ってきたという。にわかに信じられない話であるが、無支給のままであったことに間違いはない。いったいこれは何だ!国民のお金に関して、あまりに公的機関が無神経な結果である。
75才一人暮らし、封筒で届いたたくさんの書類に、まずお手上げになっていた。せっかく、記録が分かっても申請できない人も多かろう。市職員は一軒一軒連絡して、お詫びしてその場で記入も手伝ってやるべきだ。受け取れないまま亡くなってしまった方も多かろうに。無支給期間が15年になるということは、その累積金額も相当な額になろう。役所のミスで支給できなかったとなれば、延滞税がかなり追加され、本人に支払っていただけるのであろうか?まさか、申請期間の時効などがかけられるのではあるまい。

届いた封筒。返信封筒なし。記入後は市役所に持参らしいが、その旨を調べるにも苦労。

届いた封筒。返信封筒なし。記入後は市役所に持参らしいが、その旨を調べるにも苦労。