「市庁舎内の一部分を民間法人等に貸し出しているが、賃料設定の考え方、現在の賃料はいくらか?」 社会福祉協議会はじめ、喫茶店、自動販売機、銀行などなど、庁舎の一定部分を市は民間に提供している。市民から聞かれてわからず困っているので、いくらで貸しているのかを教えて欲しいと聞いたところ、即答いただけず、議長を通じて資料請求して、市長の決裁を経て提供されるための手続きをするように求められた。
このように、検討の余地のない決まりきって執行していることが、なぜこんな面倒な手続きを経ないと知らせられないのか?最近、全ての資料請求が、すんなりと窓口で提供いただけなくなっている。このような複雑な手続きには、時間と人手と人件費というコストがかかることを意識はされていないようだ。
ちょっと前のデータだが、デンマークの医療費がEU諸国中下から2番目なのに、国民の医療満足度がトップだったことから、その理由を調べたことがあった。理由の一つに
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<4>分権化を徹底・企業に学ぶ
権限を現場におろして、現場の提案を生かし、そこで働く人たちが生き生きと働くことは、結果的に患者の満足度にもつながります。
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という表現があった。企業経営と同様、権限を下におろしていかないと、組織は硬直し従業員の仕事の質が低下するということだ。つまらないルールは誰の利得にもなりはしない。