ちょうど1年前から非常勤で定期的に宿直勤務をしているグループホームという障がい者の入所施設がある。今日は習志野市内で、各地のグループホームスタッフ向けの研修会があり、できるだけ時間の調整をして参加することにしている。

彼らが持つ『適応できない苦しさ、生きにくさ』を知ることから始まるという。講師は県内で障がい者施設を運営する専門家である。叩く、物を投げる、飛び跳ねる、一人遊び、癇癪、自分を傷める等々の表に出る行動には、その理由となる内面がある。話したくても話せない、色や光に強く敏感に反応、分かっていても行動できない等々・・を推測してみること。たとえ、意思疎通ができないように思う相手も必ず、思いめぐらす気持ちに応えてくれるものだという。

集まっているのが日々関わるスタッフであるため、こうした話になると一人一人の入居者の顔が浮かんでくるのだ。ご飯を皆と同じ時間で食べ終えることができた時、靴下を自らはけたとき、おねしょをせずに朝まで眠れた時、それができたときに褒めることにしているのだが、今日の話で、その行為でどれだけ自分が助かったか、自分に役立ったかをつけ加えて声掛けしてみようと思う。