今年度予算にほぼ議論もなく通過した予算3,700万円。児相職員の多忙化解消のために、通報後48時間以内の現場確認作業のうち、リスクの低いものを民間に委託するという事業である。説明では年間500~600件をお願いするという。一日当たり1~2件を待機している2チーム4名が出動して現場確認をするということだ。1日10万円を民間団体に支払い、1~2件の確認に出向くという作業を委託するらしい。

問題の一つは、この事業でカバーする区域は千葉県内の人口集中地域の中央・市川・柏児相区域のみであり、郡部の君津・東上総・銚子は対象外となる。郡部の方が少ない職員で広域をカバーしているので、現地確認のための時間的負担は大きいはずであるがそこへの配慮がない。公平公正ではない。

問題の2つは、そもそもリスクの低い案件のみを民間にというが、現地を見ずに低い高いを想定してしまって、想定外への責任体制はあるのか?

問題の3つは、そもそもなんで民間委託するのか?市町村や警察はそのために連携しているのではないか?市町村・警察は訓練されている機関だから、この業務は難なくこなせる。しかも、予算は特に計上する必要ない。

そんなこんなであまりに安直な事業であるために3月議会で、この予算の執行は止めてくれという訴えの反対討論を行った。数の勝負なので議員の訴えは報われないのです。