児童相談所に一時保護されるお子さんの中に、自閉症をはじめとする発達特性を有する児童が大変多い印象がある。事例を挙げると、自宅で子が暴れるのは母親の関わり方に問題があるからに違いないと、子からの暴力でケガをした親が「このままでは育てることができない」と警察に訴えると、「それは育児放棄ネグレクトです」と児童相談所に通報し、そのまま3年以上、一度の面会も許されないまま現在施設入所に至っている事例がある。どこの施設にいるかすら母親には伝えられない。

こういう場合、とりわけ、自身の意思を言葉で表現することが難しい発達特性を持つ子どもにとって、全く思いと違うよう誤解され、会いたい母とも会えないまま、3年間を過ごしてきたのではないかと思うと気の毒すぎる。施設入所を審判する家庭裁判所の調査官報告書を読む限り、信頼関係のない調査官がいくら聞き出そうとしても、「どうでもいい」「飽きた」としか答えない児童であったが、信頼していた放課後児童ディの先生のことを聞くと「会ってもいい」とそれだけは明確に意思表示していた。

子どもの意思を聞き取るために、母親はこの放課後ディサービスの先生に子どもと面会して貰えるよう承諾をとったので、児童相談所から依頼を出して欲しいと複数回求めていたが、結局、児相としてはその必要はないとの判断で、結局3年以上、この児童の意思は誰にも聞いてもらえていないことが想定される。この児相対応はすべき合理的配慮を怠ったものではないかと思われる。

千葉県には障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例があり、合理的配慮が取られていないという訴え事例に対して、専門家が聞き取り、障害者差別と認められる場合には先方に解消を勧告をするという手続きがある。今日はその地域別に設置された相談機関に、当事者名を告げずに事例を説明して、今後できうる手続きを教えてもらうよう依頼の電話をした。児相が絡んだ相談は初めてだとして、検討して返事をもらうこととなった。

でも条例をよく読むと、児童相談所長が公共の安全と秩序の維持に支障ありいうと、調査も拒否できるし、勧告もしないということができるらしい。ここでもやりたい放題が保障されている。各機関が冷静に自身の任務を忠実に果たして欲しい。