安倍政権継続の是非を問う国政選挙が後半に入ります。今回の選挙では直接選挙応援に絡む必要がないので、投票に行くだけという楽をさせていただいています。よって歴史散歩も楽しめます。
今年5月21日の福井地方裁判所が大飯原発差し止め判決を出しました。「生命を守り生活を維持する権利」人格権を判決文では強く訴えています。判決文の最後は次のようにまとめています。
「被告(関西電力)は原発の稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものにかかわる権利を電気代の高い低いと並べるような議論には加わらない。たとえ原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。また被告は、原子力発電所の稼働が環境面で優れている旨主張するが、原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすざましいものであって、環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは甚だしい筋違いである。」
この判決文の被告は正に国民の生命より自身の事業の継続のために詭弁を弄しています。いずこであっても金を動かしている人に権力が集中します。政治家というよりむしろ官僚であったり、電力会社のキーマンであったりと。電力会社から政治献金を受けているような政治家は、国民の生命よりも違うモノを優先するのです。
本選挙では、国富の喪失を避けるために投票先を選びます。

差し止め判決文

差し止め判決文