心当たりがない理由を告げられ、子どもを児童相談所に連れていかれて、その理由を求めても説明もらえない・・との訴えがあり、資料収集中だ。子どもが連れ去られたきっかけは、警察から児童相談所に提出された児童通告であることはわかった。父親は、警察に対し、自己情報開示請求を行い、自分が何をしたというように報告されているのかを知ろうとした。そして警察から示された資料が別紙だ。
警察の通告理由は、「夫婦喧嘩、妻との口論が児童の面前でおこなわれたことから、心理的虐待と認め書面通告する。」という趣旨。児童を保護所へ収容するには、命に関わるような重篤な事情が必要だが、児童の被害状況は黒塗り、加害者(今回は父親らしい)の性格行状欄も黒塗り、直近のDV状況も黒塗り、DVの被害程度も黒塗り、児童の状況も黒塗り・・・黒塗りの理由が説明されており、「警察官の調査、判断事項が記されているので、児童虐待対応方針が明らかになり、誤解や憶測を招き、正確な情報収集が困難となり、児童虐待対応業務の遂行に支障を及ぼすから」というものである。
一方、国連子どもの人権委員会は、日本の一時保護の在り方に重大な懸念を示し改善を勧告している。なぜ自分が一方的に加害者と名指しされて、子どもを取り上げられたのか、説明しなくても良いのであれば、このやり方は冤罪の温床となる。実際なっている。
黄色は、児童虐待死亡事例の検証報告書。繰り返される死亡事例から、児童相談所組織の深刻な機能不全を指摘している。この機能不全が、和やかな親子を引き剥がす結果をも同時に生み出しているのではないか。