千葉県で一時保護を受けその後子どもは戻っても、引き続き強く権利制限を受ける行政指導が付きまとう。一例は遠方に住む両親の同居義務、別な一例は父親との別居。その後同居と別居2例は、それぞれ、子どもが戻ってから間もなく、県外に転居した。管轄の児童相談所がそれぞれ県外に移ると、他県の担当者が事例を引き継ぎ判断を行う。

別な県の児童ではあるが、結果は2つの事例ともあっさりと、両親同居指導が解除、父親別居指導が解除となった。最後まで千葉県の児相は、「子どもの頭の出血の原因が虐待を受けた可能性が否定できない」と主張し続けた。児相の調査では硬膜下血腫の原因は不明としながら、硬膜下血腫が発生したのは家庭内の環境が安全ではない、だから、見張り役として両親の同居が必要とした。その後、専門医からの頭の疾病を原因とする出血と考えられるという診断書を出しても、虐待の可能性を主張され続けたという。

一時保護で受けた地獄のような苦しみ、理不尽な面会制限、一方的な法律や制度、長すぎる児相の対応、結論が出ない審査請求…これらを泣き寝入りして忘れるべきなのか、という思いがあると母親は訴える。

もう一例の父親の別居解除においては、他県の担当者は「何の実害もないのに、なぜここまでやる必要があるのか?」という意見と解除の決定を千葉県に伝えると言い、平穏な家族の生活を戻したという。

こんなに県民を苦しめないで欲しい。こんな2つの事例があったことすら共有もなされていないのではと思う。だから同じことを繰り返す。千葉県の一時保護平均日数は78日。国内突出してトップ。この事態を第三者機関である社会福祉審議会で諮って欲しいと、県の責任者に伝えるために今日は県庁に出勤した。