確かに一度叩いてしまい、息子に謝り、息子も自分も悪かったと言い終了したはずだったが、こういうケースが児相から警察に連絡が入り、暴行罪の疑いで警察からの呼び出しを受けて、複数回父親・母親が取り調べを受けることとなる。逮捕されるのではないか?仕事ができなくなるのではないか?と生きた心地のしない長い期間を過ごすこととなる。二人の子は児相に保護されていて、直接子どもたちから意思を聞くことはできない。実際、叩いた跡が付いたことで傷害罪として起訴された事例もあり、略式起訴有罪となり前科になってしまったという。
家族の決め事(嘘はつかない、ありがとうを言う、人に迷惑をかけない…)を守れなかったから息子をオヤジが殴った(しばかれたと息子は表現している)ことで、中学生の男子は保護されて施設に送られた。4年間に一度しか親子面会は許されず。児相職員を経由して父親の様子を聞くと、いつも「父親が怒っている」と言われたので、家に帰ることをあきらめてきたという。結局4年経ち自宅に戻り、職員が嘘ばかり言っていたことを知り、息子は児相に怒鳴り込んでいった。「所長に会わせろ」と言ったら、最後は警察を呼ばれて追い出されたと解説してくれた。
私は思い出しては許せない気持ちになる案件がある。父親のDVから母と子2人で逃れてアパートに暮らし、母親は子を育てるために夜も働いている。見かねた長女が働いてお母さんを助けたいと言い、高校放課後にスーパーでレジを打つアルバイトをしていた。振り込まれた賃金の通帳・カードを母に預けて、家計費に使って欲しいという。子の気持ちを踏みにじるように、母親が子を働かせて賃金を搾取していた、母親は知り合った男性のところに行って家に帰ってこないという創作話で、とうとう、親子は児童相談所の手で分離され、施設に送られ全く引き離されてしまった。母親は毎月の児相での話し合いの際に、家には毎日戻っているし、付き合っている男性もいないし、家にはコメも冷凍食品もカップ麺も置いてあるから食事を与えないという事実はない、見に来て欲しい、と訴えるも、一度も家庭訪問はなく、母親が否定した内容は書き換えられることはなく、今も尚、公的書類として児相職員や施設職員にはそれが事実として伝えられている。
このように家族の中で営まれている日々の関わり方に、外からの力で是非の色付けをして強行に介入して来る。このように家族を壊していく権限を国民は児相に与えたわけではない。