ここ1ヵ月の間に乳児の頭部出血に関する2家族の事例に動きがあった。
千葉県内で母親にSBS検証プロジェクトをお知らせしまして、そこでの医師の紹介を受け、頭の中の出血で保護されたお子さんのセカンドオピニオンをしていただいたところ、稀にある疾患が分かったという報告があった。
当初診断を下した医療機関の医師に先頃受診の際、その旨を話したら、画像を見て確かにそうかもしれないと、疾患が分からなかったという説明があったとのこと。虐待疑い通報はFASTという病院内組織で行ったともいわれたとのこと。
この家庭には、その前に祖母の同居監視付き条件で子は戻ってきてはいるが、その指導措置を解除いただき、これからは正々堂々と生きていきたいとおっしゃっている。
疾患が原因であることが後で判って2019年、傷害致死の犯人とされた祖母が無罪判決となった大阪の事例もある。まずは虐待を疑うという行政運営はこうした誤りを生み、多くの犠牲者を創り出している。
もう一つに事例は、今まさに対応の最中。父親の説明では家庭内での乳児の落下事故による頭部外傷。虐待か事故か判断が着かないという理由で、1ヵ月以上乳児院に保護されたまま。家庭内重大事故として病院は児童相談所に通告したが、それ以降、警察も児相も現場検証はなく、ただただ親子分離をしているだけ。
本日千葉県に確認したところ、重大事故通報後の標準対応マニュアルもないという。本当にそんなことで強権を行使してよいはずはない。警察にも確認したところ、病院または児相から連絡が入れば現場に出動するはずという。今日はさすがに開いた口が塞がらない気分になった。
ちなみに平均保護日数9日間(千葉県は75日)と国内で2番目に短期で保護解除している愛媛県に聞き取ったところ、通報後すぐに警察と児相は現場に入り、原因を探るという。事故の場合、事故防止自宅の片づけ手引きのような冊子を渡し対策をとるように伝え、対策が確認出来たら自宅に戻すという。退院時に一時保護する千葉県とは大きく違う。