地方議員懇談会を立ち上げたことで、こちらの存在を知っていただくきっかけとなり、先日から大阪の法医学研究室の教授、専ら遺体解剖を仕事としている方とのやり取りを継続させていただいている。医師として議員として、それぞれ立場は違えど、同じ場面を見て同じ見解を有している同志であり、こうした全国有志と当事者らがもっともっと声を上げ、行動することで、児相問題は必ず修正させることができると信じている。教授からの手紙より抜粋。

『冤罪や誤認に関しては、われわれ医師にも責任があると思っています。池田児相の職員が述べたと裁判記録にあるように、「虐待に詳しい」とされている医師は、虐待を見逃してはいけないとの思いが強いあまり「虐待を前提とした鑑定」を行なうことが多いと、私も相談を受けた事例を通じて感じています。
医学的な所見が保護者の説明と矛盾しなくても、医師は「もしかして」……と考え、「虐待の可能性も否定出来ないから念のために通告」、そして一時保護となる場合が多いようですが、つい最近、警察から相談を受けたケースでは、一時保護後に警察が保護者から念入りな事情聴取をして独自に「事故」だと判断しており、私も同じく事故だと判断しましたが、児相がどのような判断を下したのかは不明で、心配しています。

岩波議員を中心としご活動により、子どもを取り巻く環境が改善され、また児相職員も経験を積まれて科学性のある判断をして下さるようになることを祈っています。児相の方々、児相付弁護士には異見にも傾ける耳を持っていただきたく思っています。弁護士まで揃えた児相という行政機関vs.誤認保護された市井の一家族という構図は、あまりにも行政機関に天秤が傾きすぎです。家族は親ふたりだけが素手でもって行政機関と戦うことを強いられています。』